<終了>【2010.3.27(土)】アジア作家シリーズ「作家の立脚点:現代タイ文学のこれから」

【2010.3.27(土)】アジア作家シリーズ「作家の立脚点:現代タイ文学のこれから」 テーマ「作家の立脚点:現代タイ文学のこれから」
■日時:2010年3月27日(土) 14時 から 16時
■場所:サン・リフレ函館(函館市勤労者総合福祉センター)大会議室
(函館市大森町2番14号)
函館空港から車で20分/JR函館駅から徒歩15分/市電松風町停留所から徒歩10分/ 函館バスサン・リフレ函館前停留所から徒歩1分
■コーディネーター: 宇戸 清治[東京外国語大学 教授]
■使用言語: タイ語(日本語逐次通訳付)
■入場料: 無料 [定員108名]チラシはこちらから
■主催:財団法人北海道国際交流センター/国際交流基金
■内容
林立する高層ビル群とその間をぬうように走る高架鉄道。ファストフード店の若者たちの手には村上春樹の小説。変貌した都市空間は、否応なしに個人と共同体の価値意識の解体を迫る。作家もまた例外ではない。ポストモダンの時代にあって、分節化され、記号と化した人間が物によってしか自己の存在を確認できなくなった時、伝統的なタイ文学の形式もまた終焉した。新しい表現技法の実験に向かう者、あたかも故国喪失者のように自己の存在理由を問う者、大胆な性表現で社会を挑発する者。ウティット・ヘーマムーンにとって、文学の出発点は自己解放としての「共同体のおぞましい秘密」の暴露であった。長篇小説『ラップレー、ケンコーイ』の、自伝的要素にフィクションを加えた複雑な構成は、ウティット自身の精神の放浪の軌跡そのものであるように見える。ウティットの作品世界を通じて、人々は間違いなく最新のタイ文学の世界に触れることができるだろう。 (宇戸 清治)
■講師プロフィール
ウティット・ヘーマムーン
1975年タイ中央部サラブリー県に生まれる。絵を描くことが好きで、芸術大学に進学し絵画を勉強する。1999年の卒業後は、映画作りと音楽制作に没頭し、各地の教育機関で上映活動。さらに、マノップ・ウドムデート総監督の映画『銃口の花』で芸術部門監督を務める。2000年、雑誌に映画批評を掲載し始める傍ら、短編小説を執筆し始め、2009年、3作目となる長編小説『ラップレー、ケンコーイ』で東南アジア文学賞とセブン・ブック賞を受賞した気鋭の若手作家。現在はバンコクに居を定め、引き続き執筆活動に専念。
■お申込先
財団法人 北海道国際交流センター(HIF)
〒040-0054 函館市元町14-1
Tel:0138-22-0770 Fax:0138-22-0660 E-mail:info@hif.or.jp
    * お申込方法:ハガキ、Fax、Eメール((1)氏名(ふりがな)、(2)連絡先を明記)
    * お申込期限:平成22年3月25日 木曜日
    * 申込多数の場合:先着順