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2006夏号

スローライフスケッチ

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「田んぼ村を通して、生きがいのある生活を」

 田んぼ村は、函館から2時間半程車を走らせた「せたな町」にある。通りかの生き方があるが、今回はあえて遠回りをした。マイナスイオンたっぷりの田舎道を走り抜けると、長い間かけて削られた奇岩と海。実に快適なドライブコースだ。

 さて、田んぼ村は村費として年間1000円納めることで誰でも村民になることができる。立ち上げ以来、地域住民はもとより、趣旨に賛同した多くの 人々が幅広い世代、幅広いエリアより集まってきた。今では村民120名を突破している。現在の田んぼ村の敷地は約4000坪。この広大な土地は遊んでいる 畑、いわゆる休耕地を無償で借り受け、じゃがいも、しいたけ、なめこなどの栽培に取り組んでいる。取材の際も見事な肉厚のしいたけが育っており、プリプリ なあの食感を想像して、ついつい手が伸びそうになった。

 たいせい田んぼ村は、大成、北桧山、瀬棚の市町村合併を考える勉強会に参加したメ ンバーが中心となり結成された。今年で3年目を迎え、マスコミにも取り上がられている。合併前の大成町はおよそ2400人の人口に対し、65歳以上が占め る割合は40%。これは奇しくも全道2位という高齢者率であった。たとえ市町村合併されたとしても、状況が大きく変わるとは考えられない。なんとかしなけ れば、そんな思いが田んぼ村結成のきっかけとなった。

 プロジジェクトの一番の目的は「この地域のお年寄りが田んぼ村での作業を通じて交流を図り、生き生きと暮らすこと」だと山田さんは言う。ひいてはそれが生きがいの一つとなり、まちの活性化につながっていけばと考えているのだ。

 この地域は一次産業である農業や漁業で成り立っている。特に農業は営んでいる世代のほとんどが70歳以上。中間世代である40、50代の後継者がおらず、さらに若い世代への橋渡しの世代がいないのが現状だ。

 このまちには漬物名人や、長年培ってきた貴重な業を持つお年寄りが多い。そういった技術や知恵を借り、教える方、教えられる方が共に交流を生む。それが田んぼ村の基本システムだ。

 10年計画のこのプロジェクト。畑だけに限らず、しいたけの里、蛍の里、ナメコの里、陶芸の里等、交流と体験あふれる魅力的なまちづくりを目指している。

 ただ何もせずに生きることではない。そこには生き生きとした活力の源があるからそそスローライフという言葉の意味が生きてくるはずだ。山田さん、大塚さんをはじめ、この田んぼ村に関わる全ての人が本当の「スローライフ」を満喫している。

「たいせい田んぼ村」
村長 福田東洋司
事務局員
   山田孝幸 TEL01398-4-5711
   大塚泰淳 TEL01398-4-5615
せたな町大成区宮野
http://hokkeji.jp/tanbo/tanbomura.html

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