« スローライフスケッチ ~いのちを包むあたたかな手~ | メイン | ボラットさんみーつけた! »

2006秋号

福島町『かがり火コンサート』と札幌NMAの歩み

   
kagaribi%20concert%20photo%20for%20web.jpg
20余年もの間、その時代における世界最先端の音楽を北海道全域に広く紹介するために、コンサートの企画開催を続けてきた人たちが札幌にいます。その非営利団体『NMA(Now Music Arts)』の掲げるテーマはシンプルかつ力強いもので、「今日の音楽」。つまり、個性に溢れ、今現在において新しい音楽を創造している国際的アーティストをみなさんに伝えるのが目的なのです。 
では、今も世界のどこかで生みだされているであろう新しい音楽というものをみなさんは想像することができるでしょうか? 音楽を語る際に、ある程度のジャンル分けというものは、共通の認識を得るためには避けて通ることができないのかもしれません。NMAの紹介するアーティストも、何らかのキーワードを元に紹介されることも少なくないでしょう。現代音楽、ニュージャズ、即興音楽、ロック、ハードコア、エスニックなどがそれにあたりますが、そういった要素を含みながらも、同時に既存のカテゴリーを脱却、超越しようとする試みがあるのです。

 今までにコンサートを企画してきたアーティストは、ジョン・ゾーン、大友良英、池田亮司、宝示戸亮二、ドラびでおなど。もしかしたらこれを読まれているみなさんには馴染みのない名前かもしれません。NMAのスタンスとして、巷に氾濫する商業主義の音楽とは一線を画すというものがあり、音楽産業が絶え間なく流している情報のなかで埋没してしまいがちな音楽を扱っているので、それも仕方のないことでしょう。そうした音楽を探して聴くという行為は、音楽に能動的に関わり楽しむことであり、ひいては自己啓発にも似た性質のものであると思います。
NMAの基本姿勢をわかりやすく示しているのが、「同じライブは2度やらない」という言葉です。同じアーティストのライブを続けていくうちにお客さんが増えていくということはあると思いますが、年に数回という企画できる回数の限度もあり、なによりもNMAの目は「次」に向いているのです。
しかし音楽に関してはまさに「百聞は一見に如かず」、難しい理屈は必要ありません。というわけで、まずはコンサート会場に足を運ぶことをおすすめします。最新の情報はNMAのホームページをご覧になってみてください。

 ところでみなさんは毎年、福島町で行われている「かがり火コンサート」というのを耳にしたことがあるでしょうか? 実はこのイベントにアーティストを紹介しているのもNMAなのです。福島大神宮の境内にかがり火を灯し、布を使用したインスタレーションが趣を添える中で行われる、独創的なこのコンサート。NMAの沼山良明(ぬまやま よしあき)さんに今年の模様をレポートしていただきました。

毎年、福島町の福島大神宮境内土俵で開かれる「第11回かがり火コンサート」は、7月22日に「東京ナミイBAND」を迎えて開催された。いつも福島町の人たちが誰も知らないアーティストばかりを紹介しているのに、ファンキーな福島大神宮の宮司さんをはじめ、実行委員のみんなが僕を信頼してすべて任せてくれている。何といっても「よ~そろ~っ」の声が沸き上がるのがジンとくる。「よ~そろ~っ」とは、松前藩主が松前神楽を観て感動し「良き候う!!」と賞賛したのが語源だそうだ。
 そんなわけで毎年僕の責任は重いのだが、ミュージシャンも必ず期待に応えてくれたからこそ11回目を迎えることができたのだろう(感謝!!)。
開演前から降り出した小雨は間断なく降り続いたが、「この境内の自然の中でやらなきゃ意味がない」と強行した宮司さんたち実行委員の心意気が伝わったかのように、お客さんが傘をさして続々と・・・。松前神楽の舞のあと「東京ナミイBAND」の登場。東京ナミイはこの日のためにサンフランシスコから帰国してもらった。クラシックで培った天使の歌声のようなソプラノとファルセット、激しくシャウトする千の声を駆使するオリジナル曲を含むロックやバラードが、強力なバンドの轟音を裂いて神宮の森に響きわたる!!
小雨の中、傘をさしながらも席を立つ人はゼロと言っていいほどほとんどなく、ラスト曲は僕が大好きなバラード「IN THE DREAM」。いろんな思いが込み上げてさすがにジンときてしまった・・・。 (札幌・NMA 沼山)

 

ボラット編集日記

ボラットスタッフの、なにやら楽しげな編集日記。見てね!

Good Job!スタッフに応援のクリックを!

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hif.or.jp/mt/mt-tb-hif.cgi/174

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)