巣立ちの春に想う
春、三月。一年が終わり、リセットボタンを押す。そしてまた、新しい一年が始まる。
現在四十歳の私。今年度は、あっと言う間の一年だった。自分は、この一年、駆け足で何をしてきたのだろうかと振り返るが、とにかく駆け抜けてきたことしか記憶にない。
不登校の子どもと親の居場所「フリースペース自由高原」では、老若男女様々なスタッフと、不登校の子ども達が、週2回活動している。私は、ここでスタッフとして活動を始めて、もうすぐ三年になる。ここでは、せっかちな私がイライラするほど、ゆっくり時間が流れていく。活動は、お料理だったり、ゲームだったり、時には外に出かけてカラオケだったりと、子ども達のやりたいことを中心に計画する。でも、一番多い時間は、テーブルのまわりで、お菓子を食べながらのおしゃべりで、昨日あったできごとや、好きなペットの話しなど、いろいろな会話が飛び交う。
人が、集まり、笑いあい、お互いを思いながら何気ない会話をするこの空間で、ふと気がつくといつの間にか、大人に成長している若い彼等の姿がある。
この三月、私より古株の二人の子どもが、ここを卒業していく。自分の決めた新しい道へと、巣立って行く彼等の足どりは、期待と不安を抱きながらも、ここへ来た時とは違いしっかりと地面を踏み締めている。そんな彼等を思うと、熱いものがこみあげてくる。
次回は、七飯町 菊地祐子さんから、函館市 加賀屋文代さんへリレーします

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