「フォレスト・ガンプ /一期一会」
1994年 米(アメリカ)
監督 ロバート・ゼメキス 音楽 アラン・シルヴェストリ
出演 トム・ハンクス、サリー・フィールド
ゲイリー・シニーズ、ロビン・ライト
14年前、東京の友人から2枚組サントラ盤が送られて来た。50~80年代の米ヒット名曲満載、いいとこ突いてる選曲だ。初期のFMじろじろ大学でもよく使って重宝した。時代に照らした曲に合わせてストーリーを展開させたという一面もあると知り、俄然ホンペンに興味が沸いた。映劇に行ったらガラガラでちょっと寒い気分で見始めた。が、終わった時点で僕は穏やかに暖かい気持ちになっていた。知能指数が他人より低いけど、ピュアなハートを持つ主人公が米現代史の主な事件に関わりながら波乱に満ちた人生を駆け抜ける、という寓話である。プレスリー、アメフト、ケネディ、ベトナム戦争、レノン、エビ漁で大成功だの一杯あの時代が登場する。さやかに皮肉りがあり、アメリカ批評にもなっていて、文化的ユーモア度も高い。何をやってもうまくいく行き当たりばったりの人生のようだが、しかし彼はいつも自分が大事にしていたものや想いを人生の現場で率直に選択し行動していたのだ。その点僕自身も
思いあたる節があって・・・反省です。軸になるのはママと愛するジェニー、女性二人の存在と言葉だ。シンプルに言うと、純粋な気持ちや優しさが、周囲の傷ついた人達を救うというお話で、決して知的障がい者の痛快な成功物語ではない。ラスト近く、ジェニーの墓の前で彼は独白する。人生は全て運命なのか、それとも風が吹くままにフラフラ浮いているのか?彼の答えは「両方だと思うよ、両方の事は一緒に起こってる」「淋しいよジェニー」。最初と最後に出てくる羽毛の揺らぎの意味も映画全体の構成を包んでいてウマイ。もちろん音楽も役者も適材適所。3年2カ月14日と16時間走り続け英雄扱いされたガンプが立ち止まり「ぼく疲れた。だから家に帰る」というシーンが何故か「ダーイ好き」。副題の一期一会ってのがヨクわかんねー、です。
(文/カフェやまじょう 太田誠一)

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