「共に感じながら」
店長 唐戸幸子(からとこうこ) 48歳
鹿部町出身。ご主人の独立を機に、レストラン テロワを2003年7月開店。
障がいを持つ娘さんを育てる経験から、車イスの方子育て中のお母さんにも優しいお店づくりを目指して奮闘中。
レストランテロワを訪れたのは、ちょうどランチタイム。お客様はほぼ満員。店内に入った途端、人いきれで圧倒される。
忙しさが一段落してお話を伺った唐戸さんは、自然体で穏やかな印象の方。
シェフのご主人とレストランテロワを開店したのは、今から5年前。ご自分の子育ての中で、子ども連れで安心して外食できる店が少ないことを実感していた。
「子どもと一緒だと落ち着いて食事もできない。毎日、子育てにがんばっているお母さんがたまにおいしいものを食べられる、そんな場所があったらいいなあと思い、自分の店には取り入れかった。」と、唐戸さんは静かに話される。そして、その思いを実現させる力強さ。その力強さは、シェフであるご主人が一緒だからだ、と唐戸さんの言葉の端端から感じられる。
「料理は本当に自信があるから」「ソースが自慢です」シェフに対する信頼がなければ言えない。小さな子ども連れでも気兼ねなく食事を楽しめるように、店舗裏手にカーペット敷きの個室がある。そこは、おもちゃやぬいぐるみなどがあって、自宅にいるようなくつろげる空間だ。唐戸さんの思いの一つを実現した。
この日も、小さな子ども連れのお母さん達のグループが訪れていた。食事が終わった後も、居心地がよくてなかなか帰ろうとしない子どもたち。そんな子どもたちを笑顔で見守る唐戸さん。
店舗前のスロープや車イスのまま入ることができる広いトイレ。 障がいのある人専用のトイレでなく、障がいがある人もない人も使いやすくしよう、という思いから実現した。
いろいろな立場の人たちが、ここにくると同じ感覚でくつろげる場所。レストランテロワがそんな場所になればいい。唐戸さんの次なる思いは膨らんでいる。 (文/武内美香)

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