« 十勝っ子です、こんにちは~函館滞在記~ | メイン | 熱中ヤング~熱く燃える☆若者たちのページ »
今も昔も変わらずに、ずうっとそこにあるモノ。
人から人へ手から手へ、ずうっと伝えられるモノ。
想いがつながるモノがたり。
ボラット的 今昔モノがたり
「初めて自分で帽子を作ったのは、22歳くらいの時かな。ニール・ヤングのレコードジャケットを見て、こんな雰囲気の帽子がいいな、ってね。」こちらまでわくわくしてしまうような笑顔で話してくれるのは、音楽を愛してやまない、赤帽子屋・店主の村上幹男さん。初めて自作したのは、つぎはぎのデニム生地で作ったハンチング。「ニール・ヤングの履いていたつぎはぎのジーンズがかっこよくて。そんな帽子が欲しかったんだ。」村上さんのひいおじいさんの代から続く赤帽子屋さんは明治19年創業。おそらく函館で一番古い帽子屋さん。それどころか「たぶん、全国でも現役の小売店としては一番古いのかも。」と。十字街で開業し、二号店として今の場所に開店。現在の建物は昭和初期に建てた店舗を改修しながら守り続けているそう。
今も、昔からの常連さんはもちろんのこと、色々な人が「自分だけの」帽子をオーダーしに来る。帽子作りのノウハウは、どこかで学んだわけではなく、すべて独学。小さい頃からそばで見続けて来た職人さん達の技を見様見真似で研究し、身につけてきた技。手元にある帽子作りの道具達は、年季の入ったモノばかり。「いつからあるかはわからないけど、ずうっとお店を一緒に守ってきた職人さん達から引き継いだものだから、どれも大切。どれかひとつ無くなっても困っちゃうな。」引き継いだ技も道具も、かけがえのない大切なモノ。「赤帽子屋」の名前には、「嘘をつかない・正直な帽子屋」という意味があるのだとか。古きよき函館の街と帽子を愛する粋な人たちに愛されたお店。時を経て今も尚、職人の心は道具と共に引き継がれています。(文/さとうあやこ)
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hif.or.jp/mt/mt-tb.cgi/747