道南の様々なトピックについてリポートし、ボラット的視点で報告します。
焼酎とガスとイモが作る
幸せの輪
~バイオガスプラント~
厚沢部町、札幌酒精の焼酎工場の隣に建つ大きな温室。焼酎を絞ったあとのかすを発酵させたガスで暖められていて、中では焼酎の原料となるサツマイモの苗が栽培されている。去年末に完成した、バイオガスプラントによる循環システムだ。
灯油で温室を暖めるよりランニングコストは低いが、ガスを発生させるための設備投資に2億円以上かかった。回収には短くて15年。高くつくが、エネルギー問題と廃棄物処理の今後を考え、自分のところで出たものを自分のところでどうにかする「循環型社会」こそが必要だという考えのもと実現した。
また、このシステムは地域に根ざした取り組みでもある。ハウスで成長した苗は地元の農家が畑に植え、実ったイモを会社が買い取る。農家の規格外野菜や厚沢部のペレットも熱生産に利用している。プラントの視察に来るのは農業・商工関係の団体だけでなく、中学生の社会科見学もある。今後はイモの収穫体験のほか、一緒に栽培しているベビーリーフを買った人にも産地を知ってもらう催しを開きたいとのこと。エネルギーの循環の場で消費者と生産者が出会い、また新しい幸せの循環を生むだろう。(文/丸子美生子)
CHECK IT OUT!
ベビーリーフは生協などで販売されているほか、工場敷地内の直売所でも購入できる。
グループでの見学は随時受け入れている。
問合せ:農業生産法人㈱ノアール
電話0139-65-6565

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