対談編
前田貴子さん(フォローザウィメン日本チーム副代表)に聞く
「両方の立場から考えるってこと」
ノーベル平和賞候補であり、2001年度の"ヨーロッパの女性"に選ばれたイギリス人
女性のデッタレーガンが主催し、2004年4月に始まった『Follow the Women』。
世界中の女性が中東地域の平和と暴力の終焉を訴えながら自転車で走る。
五回目の2009年は、世界26カ国から約230人が参加。
日本からも12名の女性が参加。特に道南から8名が参加。
日本チーム副代表であり、函館チーム代表でもある前田貴子さんにレバノン、シリア、
ヨルダン、パレスチナと実際に自転車で走ってきて感じてきたことを聞いてみる。
編集長【以下H】参加して一番強く感じた
ことは何ですか?
前田貴子【以下M】どこでも明るい笑顔や
元気があったことですね。難民キャンプに
住む人たちも含めみんな悲観してないし、
私たちと変わらない暮らしがそこにはあっ
て、「子供の教育はどうしよう」とか「明
日の晩ご飯どうしようかね」とか。
H 当然だけど、普通の暮らしが普通にそ
こにあるんですよね。
M そうですね。パレスチナ問題に関して
多少なりとも勉強して行きましたし、分離
壁を実際にエルサレムで見たら色々感じた
こともありましたが、一番印象に残ってい
る事といえば、やはり普通の暮らしや楽し
んでる生活があったということです。日本
の報道などでは、なかなか知りえないもの
なので印象深いです。
H 難民キャンプなどを訪問して、何かで
きることはあると思いましたか?
M 活きる形の協力ができればと思いまし
た。誇り高いアラブ人の性格を知ることも
大事で、イメージで必要だろうと物資を持
って行っても彼らからすると必要でなかっ
たり、いらないと言われることもあるので、
その辺は考える必要があると思いました。
H なかなか住んだりしないと身近に感じ
るのは難しいけど、少しでも直に接して性
格など知り合うことは大切ですよね。
M 今回FTW公園プロジェクトで寄贈し
たパレスチナ自治区内の公園の視察もして
来ました。皆さんから集まった支援金もこ
の公園作りに役立っています。それぞれに
出来る活きた協力の形があると思います。
H デッタさんがFTWをはじめたきっか
けや想いなどについてお聞かせください。
M 女性の地位向上、暴力の終焉を目指し
てはじめたそうです。デッタさんは強くア
ピールするタイプではなく、意外とほんわ
かとした方で(笑)、周りの人がそれをサポ
ートして活動するという感じでした。常に
中立を保っていて、見習いたいと思いまし
た。今は世界平和を目的にみんな集まって
きているという印象でした。
H 26カ国から人が集まって一つのこと
を一緒にやろうとしてる時点で、その中が
世界の縮図であり、活動は世界平和活動で
すよね。
M そうですね、。アジア人が少ないから、
もっと増やしたいということをデッタさん
は言っていました。今年は日本から参加し
たので、来年は他のアジアからも来て欲し
いと。
H 偏らず世界のバランスがとれるよう考
えているのですねきっと。この活動は、ボ
ランティアで運営されているのですか?
M 基本的にスタッフはボランティアだと
聞いてます。各国のコーディネーターもボ
ランティアで参加しています。
H 参加者の平均年齢は?
M 10代から70代まで幅広く、平均で言
ったら40は超えますね。元気な70代のお
ばあちゃんも目立ってました。
H すごいですね。
H レバノン、シリア、ヨルダン、パレス
チナのチームも参加していますが、コーデ
ィネートもしている彼女たちや現地の人た
ちがFTWの他国の参加者に望んでいるの
は何だと感じましたか?
M 現状を知ってください、それをそのま
ま伝えてくださいということを言っていま
した。何かが劇的に変わるとは思っていな
い感じもしましたし、でもとにかく伝えて
欲しいという声は聞きました。現地の人か
らは、現地に住んでるのは僕たちだし、君
たちには分からないよとも言われたことも
ありました。
H 自転車という手段はどんな点で有効だ
と思いましたか?
M 現地で生活している人と近いというこ
ともありますが、一緒に走るってことが素
晴しかったです。色んな国の人たちがいて、
パレスチナの人もいて一緒にやり遂げる達
成感というのが良かったですね。
H 最後に何か伝えたいことがありますか。
M 次回はイスラエルの側からもみて、両
方の立場を知った上で考えていければと思
います。特に参加した若いメンバーにはそ
うあって欲しいと思います。最終的にはこ
の活動がなくなること自体が目標であるこ
とも忘れないでいてもらいたいです。また
2011年の5月にもFTWがありますので、
是非次回、興味ある方は参加してほしいで
す。私たちもサポートしたいと思っています。
H 今日はありがとうございました。
M ありがとうございました。
(文/92)

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