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2009年冬号

スローライフスケッチ

ボランティア=お金が全てではない=スローライフ
そこに流れる心は同じ。そんな人々を紹介したい。

「樹木を活かす山男」

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永井 將人(ながい まさひと)
61歳釧路出身。
美幌高校林業科を卒業。
森町へ移住し、町職員を経て、
木工クラフトや炭焼き体験を森町
駒ケ岳にて行っている。炭焼き・
木工クラフト自遊人の問い合わせは
01374-5-2467へ。

道東で生まれ育った永井さんが森町へ越してきたのは38年前のこと。自分の家を建てる前に、木工作業場を作った時は、奥さんも驚いたという。町職員を退職し、現在は木工クラフトに、炭焼き体験や植樹などを子供たちへ教える事を楽しみに活動をしている。さっそく仲間達と手造りで建てた炭窯を案内してもらった。1つ目の穴に薪を入れて、2つ目の穴で火の加減を見て、3つ目の穴から出てくる煙で頃合を見る。この3つ穴口の炭窯は全国でも北海道だけと自慢気に語る永井さんの 頭上には、鮭を干して
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作業風景
燻製にするのに調度良さそうな網棚もしっかりと設置してある。 ところで、この炭窯、作られたのは、平成10年駒ヶ岳小噴火の後の平成13年の事。駒ヶ岳が噴火して出来た、熱に強く保湿力が高い軽石と、火山灰の粒子が混ざり、粘り気がある良質な粘土を繋ぎとして使用。まさに『駒ヶ岳の恵み』で出来た炭窯。眺めることでしかなかった駒ヶ岳の偉大さに触れ、思わず心の中で「サンキュ」と
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 仲間と作った
丸太小屋

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 野菜を隅にしたもの
呟く。 それにしても、ここに来てから炭の凄さに驚かされっぱなしだ。炭は燃料としてはもちろん、脱臭効果に調湿剤、針葉樹の炭は油の吸着剤、灰は畑にかけ連作障害を軽減し、煙が冷えて出来る木酢液は、化粧品に。なんてこった、煙まで使える!!木は炭になり灰となり消えて無くなるまで活かされるのだから、無駄がないとはこの事だ。 今も地に根をはり生きているのが『樹』。切られてからも活用されているのが『木』。樹木のように、人間もまた、生きてきた過程を活かさねばダメよ!と、山男は目の前にいる若者へ「ちょっとカッコつけすぎたべか」と言って、教えた。樹に囲まれた土地。炭窯の後ろには絶景な駒ヶ岳。そしてそこには、樹木を活かす人、山男永井さんがいる。         (文/藤田抄子)

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