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2010年春号

エイガなハナシ #13

けっこう好きです! スポーツな映画

どうせ直ぐ忘れちゃうんだろうなーと思いつつ、スポーツの映像に熱中してる。只今、冬季オリンピックの真っ最中。冬季だから陶器のカップでビールして、ちょっと黄ばんだ壁に大画面を照射して迫力を堪能してる。そしたら映画みたいな気分になり、ある作品を想起した。45年も昔の「東京オリンピック」。総監督は市川崑先生、最初は黒澤明だったが制作費で折り合わず今村昌平を経て決まったそうだ。これだけでもスンゴイ話だ。当時、学校で観た気がする。劇場以外の上映会も多く動員数は日本映画史上最多、殆どの日本人が観ちゃったのかも。まず横長のサイズに驚いた。2,35対1のテクニスコープは何でも写ってて、ライブなド迫力満開。記録映画なのに何か違う。選手の心情表現に重きを置き、多角的に描写している撮影も演出もマブイ!103台のカメラで240時間分も撮ったそうだ。特筆はレンズで18ミリから世界初の2000ミリまで、232本も使ったという。都市の変貌の有様も挿入され、あの時代の匂いと風景・風俗が強烈に滲みでてくる。色々な批判も受け、「記録か芸術か」という論争にもなった。アベベやヘイズやチャフラフスカや依田や円谷の表情を捕まえた映像から、人間性と肉体の意味を深く追求していく創り手の意志が見える。こんな映画を当時成し得た情熱に脱毛…もとい、脱帽です。とにかく、スポーツネタの映画は侮れない。人間の本質と時代の実態が炙り出る。五輪物なら「民族の祭典」と「炎のランナー」が名品。オリンピックを五輪ピックと云ってた子供もいたなー。さぁ次はサッカーのWC(便所ではない)だ。また大画面でコーフンして元気出すど! (文/カフェやまじょう 太田誠一)

ボラット編集日記

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