楽しみながらストーブとお付き合い

2014年10月20日 Posted in ストーブ設置事例

ストーブ3.jpg函館市在住のKさんのお話

基本情報

【機器の種類】メーカー:石村工業 型式:クラフトマン
【購入年】 2012年
【使用ペレットの産地】 厚沢部町
【ペレットの調達方法】 業者が配達
 1シーズンに8回、1回の配達で30袋を購入(10kg/1袋)
【使用期間】10月~4月中旬
【家の形態】持家・2階建て
【ストーブの設置場所・理由】
 1階居間・以前使用していた灯油ストーブがあった場所に設置
【暖房の範囲】1階のみ
【ペレットの1日の使用量】平均して1日1袋~1.5袋使用
【併用している暖房機器】 灯油ストーブ

導入のきっかけを教えてください。

ストーブを取り換える時期でもあり、東日本大震災が起きたことがきっかけで、ペレットストーブの購入を検討し始めました。以前に田舎に住んでいた時は薪ストーブを使っていて、木を焚く暖かさを知っていたのですが、薪の確保の大変さ、薪割りをしたり薪の乾燥や保管を行う場所がないことから、そうした心配もないペレットストーブに興味を持っていました。新聞やインターネット、展示会などで情報を収集し、電気がなくても燃焼する機種を導入できればと考えていましたが、電気を使わない自然吸排気型の機種は、煙突を立ち上げる必要があり、それが最も悩みました。煙突費用も含めると初期費用がとても高く半年間悩みましたが、やはり電気が使えなくなった時でも利用できる機種にしたいという思いと東日本大震災が決め手となり購入することにしました。

実際に使用してみて思うことを教えてください。

 火がなかなかつかず、風向きによってはさらに火がつきにくいこと、焚き始めなど熱が上がっていない時(煙突内の上昇気流が弱い時)にうっかり換気扇をつけると煙が逆流してしまうなど、コツをつかむまで大変苦労しました。使ってみて、私の場合は、主暖房で使うのは難しいかもしれないと感じました。日中、留守の間は火を消しているので、帰宅時にペレットストーブに火をつけて部屋が温まるまでは、2~3時間の間、小型の灯油ストーブをつけています。また、朝の仕度の時に換気扇を使う時には、煙を逆流させないために小型の灯油ストーブを使っています。

 そうした手間暇をかけてでも暖かさを楽しみたい人には、とても良いと思います。ペレットストーブは火が消えた後も暖かさが持続するので、夜間に火を消してもストーブが置いてある居間は朝まで寒くありません。木を焚くと、ほんのりした温かさに自然とストーブを囲んで家族が集まるということがありますが、それも家族団欒のひと時となり、とても良いことだと思っています。掃除等の手間もありますが、この暖かさを知っていれば、面倒と思うことはありません。ただ、私が購入した機種は電気を使わない分作りがシンプルなので、掃除の頻度は3日に1回程度で、使用頻度が少ない時は1~2週間に1回程です。なお、作りがシンプルな分、私の家では、不完全燃焼を起こさせずに火力を調整することが難しいので、焚きすぎた時は暑くなりすぎますが、これは、家の条件によって異なるので、この機種が温度調整できないというわけではありません。

 木の炎の温かみが好きで、薪ストーブへの憧れがあるけども、なかなか難しいという方、手間暇を楽しめる方は、導入する価値はあるかと思います。